本日はつくばマラソンに参加してきました。思ってもみないアクシデントに見舞われながら、なんとかゴールすることができました。
前日準備
退会当日は朝早くの出発になりますので、必要な準備は前日にすべて済ませておきます。荷物の準備もそうですが、今回の大会ではランナーズチップによる計測となりますので、事前にチップをシューズに取り付けておきます。
それに加え今回はこんなカードも用意しておきました。
各給水所の場所とそこで用意されているものの一覧表です。プリンタで印刷したものをパウチ加工しています。
裏には各関門の閉鎖時刻を印刷したものを入れておきます。レース中にこちらを見なくても良い展開になってほしいものです。
一通り準備を終え、娘とじゃれていると左膝を思いっきりぶつけてしまいました。しかもその箇所はオズグットの古傷の部分です。あまりの痛さにしばらく起き上がれませんでしたが、前日に不注意で思わぬ爆弾を抱え込むことになりました。
スタートまで
会場入り
さて大会当日です。まだ日の出前にバイクで会場に向かいます。国道6号線から荒川沖駅付近で県道55線に入るというルートで、出発から1時間半ほどで会場である筑波大学に到着しました。
駐輪場は??
会場に到着し駐輪場を探します。しかし事前に確認していた辺りで見つからなかったので、駐車場の警備をしていた係員に駐輪場の位置を尋ねます。すると「俺たちは持ち場の事しかわからない」と言う答えが返ってきます。
仕方がないので今度はメインの入り口の方に回ると、警備員に「ここからはバイクを押して進んで」と言われます。そこでこの奥に駐輪場があるのかと尋ねると「さっき、いつもこの先にバイクを止めてるんだ、と言ってバイクを押していった人がいるからあるんじゃない」と言う答えが返ってきます。
どの警備担当者も会場のどこに何があるのか把握していないようです。結局、駐輪場らしきものは見つからなかったものの、1台のバイクが止めてある場所を見つけたのでそこの一緒に止めました。しかしおそらくきちんとした駐輪場ではなかったような気がします。
更衣後
着替えとトイレを済ませた後は、周囲を散策します。いくつかの屋台が出ているほか今回の大会のスポンサーであるミズノが大きなスペースを確保し物販やバランス測定を行っていました。
今回はゴール後に屋台のものを買って楽しみたいなと思いながら、8時45分頃にスタート地点に移動します。
スタート地点
スタート地点に到着するとかなり寒さを感じます。寒さ対策で直前にウェアを変更したものの、手袋もあった方が良かったかなと後悔します。実際に手袋をしているランナーも多くいました。
つくばマラソンでは、ウェーブスタートを採用しており各ブロックごとに順次スタートとなります。最初にスタートするA、Bブロックの第1ウェーブは9時にスタートですが、私のGブロックは最終の第5ウェーブとなりスタートは9時20分となります。
スタート地点でアップをしていると、前日にぶつけた左膝がやはり痛みます。DNSとするか悩みます。せっかく会場まで来たのだからスタートするだけしてダメなら途中でリタイヤするかなどと逡巡します。
そんな時にフネさんが声をかけてくれました。スタート前の慌ただしい時でしたのでゆっくりお話できませんでしたが、次の機会があればゆっくりお話ししたいですね。
レース内容
コース
※画像クリックで拡大
スタート後に筑波大学のキャンパス内を走った後、つくば市内をぐるっと周遊するコースです。過去の出場経験者によると、比較的フラットなコースで記録が狙いやすいいコースとの事です。
今回は7:00/kmで走り、5時間を切ることを目標としました。
スタートから5km
初めて経験するウェーブスタートですが、スムーズなものでした。スタート時のタイムロスもほとんどありませんし、周囲のランナーのペースも同じくらいの人が多いのでストレスがありません。
一方でなかなか目標のペースを維持することができなく、気づいたら想定ペースよりも早いのでペースを落とす。その後気が付くとペースが上がっているという事を繰り返しましながら進みます。
沿道にはほとんど人もおらず淡々と進みます。
5km~15km
7km地点を過ぎたあたりで、私の前を行く一人の男性ランナーが目に留まります。綺麗なフォームで淡々と走っているのですが、凄かったのはこの人のペースです。きっちり7:00/kmのペースを維持しており上下することがありません。
まるでペースランナーのようですが、もしかしたらすごいスキルの持ち主かもしれません。そこで彼の後ろを走ることにします。11kmの給水所でもしっかり彼を見失うことなく、その背中を追いかけます。全く乱れぬことのないフォームにも感心しながら後ろを走っていました。
しかし15kmの給水所の所で彼を見失ってしまいます。
15km~28km
ペースメーカ代わりにしていた男性を見失ってしまいましたが、10km近くもペースを作ってもらったせいか、体がそのペースを覚えたようです。その後も自分で目標としている、7:00/km程度のペースを維持して走ることができていました。前回のアクアラインマラソンでは、ハーフを過ぎて足が止まってしまいましたが、今回はきっちり走れています。
ただ25kmを過ぎたあたりから、少しづつ足に疲労が蓄積している事を実感し始めます。とは言うものの、まだ足は動いています。
28km~41km
28.5km地点の給水所で、アクシデントが発生します。なんと他のランナーの足に引っ掛かってしまい転倒してしまったのです。しかも具合の悪いことに、前日にぶつけたのと同じ左ひざを打ってしまいます。
余りの痛さに悶絶しそうになりますが、相手のランナーに気を遣わせるのも悪いので大丈夫と行ってすぐに走りだしますが、半分泣きそうになります。痛み
をこらえながら走りますが、スピードが上がりません。
しかし32kmを過ぎたところで、それまでの疲労と膝の痛みでついに走るのが困難になってしまいます。そのまま、収容車のお世話になろうかとも思いました。しかしランニングウォッチの示す時間を考えると、このまま歩いてゴールまで行ってもアクアラインマラソンの時よりも早いタイムでゴールできそうです。そこで歩いてでもゴールを目指すことにします。
41km~ゴール
筑波大学のキャンパスに戻ってからも必死で、ゴールを目指します。しかし最後はやはり走ってゴールしたいので、41.5km辺りから再び走り始めます。最後の力を振り絞り、陸上競技場への誘導路に入るために左折しようとした時に再びアクシデントが発生します。
私が角に差し掛かった時に、角の内側にいた陸協の帽子をかぶった審判員が突然コースを横切ろうとしたのです。慌てて審判員を避けようとしましたが、すでに疲れ切っている私の体はうまく反応できず、審判員とぶつかり転倒したのです。
しかも釈然としないのは、倒れている私を一瞥しただけで知らぬ顔をしてコースの横断を続け、コースの反対側に立ったのです。こちらが抗議をしても、こちらを見ようともしません。これ以上タイムをロスしたくなかったので、そのままゴールに向かいましたが、なんとも納得のいかないできごとでした。
ゴール直前でそんなアクシデントがあったものの、何とか無事にゴールすることができました。
走行データ
タイム
自己計測のタイムはこんな感じです。今回はランニングウォッチのオートポーズをOFFにしていたので、記録証のタイムとの差異はほとんどありません。初マラソンとなったアクアラインマラソンのタイムは5時間55分台でしたので、一応自己記録更新という事になります。
ラップ
Distance | Lap Time | Avg HR | Avg Run Cadence |
Avg Stride Length |
Elev Gain | Elev Loss | Avg Temp |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 km | 7:19 | 135 | 167.0 | 0.82 | 2 | 4 | 13.1 ℃ |
2 km | 6:50 | 149 | 170.8 | 0.86 | — | — | 11.2 ℃ |
3 km | 6:45 | 153 | 172.3 | 0.86 | 4 | 4 | 10.9 ℃ |
4 km | 6:43 | 157 | 168.3 | 0.89 | — | — | 11.6 ℃ |
5 km | 6:32 | 158 | 168.3 | 0.91 | — | 5 | 14.9 ℃ |
6 km | 6:42 | 158 | 170.4 | 0.88 | 4 | — | 17.7 ℃ |
7 km | 6:40 | 156 | 169.7 | 0.88 | 5 | — | 17.1 ℃ |
8 km | 6:44 | 156 | 169.4 | 0.88 | — | 6 | 16.8 ℃ |
9 km | 6:57 | 155 | 169.0 | 0.85 | — | — | 18.6 ℃ |
10 km | 6:49 | 157 | 172.1 | 0.85 | — | — | 20.8 ℃ |
11 km | 6:58 | 154 | 172.0 | 0.83 | 7 | — | 21.0 ℃ |
12 km | 7:06 | 154 | 172.3 | 0.82 | — | 3 | 22.5 ℃ |
13 km | 7:01 | 154 | 172.5 | 0.83 | — | 2 | 19.6 ℃ |
14 km | 6:55 | 155 | 170.5 | 0.85 | 3 | 3 | 18.7 ℃ |
15 km | 6:51 | 154 | 170.6 | 0.86 | 1 | — | 18.0 ℃ |
16 km | 6:54 | 157 | 172.0 | 0.84 | — | — | 17.4 ℃ |
17 km | 6:55 | 158 | 171.1 | 0.85 | — | 7 | 16.8 ℃ |
18 km | 6:57 | 159 | 170.2 | 0.85 | — | — | 16.0 ℃ |
19 km | 6:51 | 157 | 170.7 | 0.85 | — | — | 16.6 ℃ |
20 km | 6:47 | 159 | 172.6 | 0.86 | — | — | 17.2 ℃ |
21 km | 6:55 | 159 | 169.9 | 0.85 | 7 | 2 | 17.7 ℃ |
22 km | 6:56 | 160 | 170.7 | 0.84 | 5 | 4 | 17.3 ℃ |
23 km | 6:51 | 160 | 170.3 | 0.86 | — | 4 | 17.2 ℃ |
24 km | 7:10 | 161 | 170.1 | 0.82 | — | 4 | 17.5 ℃ |
25 km | 6:57 | 159 | 168.2 | 0.85 | 4 | — | 18.6 ℃ |
26 km | 7:17 | 162 | 166.7 | 0.83 | — | 11 | 21.9 ℃ |
27 km | 7:02 | 159 | 169.0 | 0.84 | 6 | — | 23.7 ℃ |
28 km | 7:42 | 160 | 165.4 | 0.79 | 6 | 1 | 23.0 ℃ |
29 km | 9:39 | 158 | 157.3 | 0.66 | 5 | — | 23.4 ℃ |
30 km | 8:23 | 162 | 154.4 | 0.77 | 2 | 6 | 22.5 ℃ |
31 km | 9:54 | 155 | 139.5 | 0.72 | — | 8 | 20.9 ℃ |
32 km | 8:37 | 153 | 143.4 | 0.81 | 4 | — | 22.8 ℃ |
33 km | 10:05 | 154 | 133.1 | 0.75 | 5 | 2 | 24.1 ℃ |
34 km | 10:22 | 143 | 128.9 | 0.75 | — | — | 23.8 ℃ |
35 km | 10:13 | 144 | 127.9 | 0.77 | 5 | 9 | 24.1 ℃ |
36 km | 10:35 | 138 | 125.5 | 0.75 | 6 | — | 24.7 ℃ |
37 km | 10:25 | 138 | 124.7 | 0.77 | 4 | 2 | 21.6 ℃ |
38 km | 10:25 | 136 | 126.4 | 0.76 | 5 | 7 | 22.4 ℃ |
39 km | 10:03 | 138 | 136.7 | 0.73 | 1 | — | 21.6 ℃ |
40 km | 10:09 | 139 | 139.5 | 0.71 | 1 | — | 20.2 ℃ |
41 km | 10:04 | 141 | 132.7 | 0.75 | 8 | 4 | 19.0 ℃ |
42 km | 9:55 | 148 | 137.1 | 0.74 | — | 3 | 18.0 ℃ |
42.49 km | 4:07 | 157 | 150.8 | 0.79 | — | 4 | 18.0 ℃ |
Summary | 5:36:55 | 152 | 155.7 | 0.80 | 100 | 104 | 19.5 ℃ |
今回は比較的心拍数のコントロールもうまく行っていたと思います。アクアラインマラソンの時は、沿道の声援の多さに、こちらもハイテンションになりすぎて走っていましたが、今回はそのようなこともなく淡々と走ることになりました。
ゴール後
お楽しみ
ゴール後に手荷物預かりなどがある多目的グランドに移動します。手荷物を受け取り着替えを済ませて、屋台のある場所に行くとお店はすでに撤収モードになっています。
そこで半額の200円となった焼きそばを頂きました。マラソン大会の後にこうした屋台飯を食べるのは初めての経験です。できればビールも飲みたかったですが、バイクで来ていたのでそれができなかったのは残念ではありました。
記念品
ゴール後にいくつかの品物を受け取りました。自宅に帰り確認すると、こんな感じです
左からチョコレート、醤油、うまい棒(ラスク味、納豆味)です。ただ醤油以外は妻と娘に速攻で強奪されました(笑)
総括
アクシデントがあったとは言うものの、マラソンでよく言う「30kmの壁」に遭遇したように思います。もし長い距離を走る練習を積んでいればアクシデントがあっても、その後も走れたのではという気もします。練習時間が限られることから、LSDや30km走ができていませんが、そういった練習の必要性を強く感じました。
きちんと「30kmの壁」対策の練習ができない現状にあっては、やはりフルを走るのは分不相応なのでしょう。現段階でエントリー済のフルマラソンは、東京マラソンのみですが、その他はフルマラソンのエントリーはよく考える必要がありそうです。
つくばマラソンお疲れさまでした。
ぶつけた脚の具合はいかがですか?しっかりとケアしてくださいね。
しかしいろいろとアクシデントがあり、大変でしたね。給水所では自分が気をつけていても思わぬことが起きてしまうから要注意です。
いいペースを刻めていただけに心残りもあるでしょうが、アクアラインよりもタイムが良かったとは素晴らしいです!少しゆっくりしてまた次回に向けて頑張ってくださいね。
お姿を見つけられなかったのが残念です。。
まよねぇ さん
ありがとうございます。
本日は足には湿布まみれでの出社となりました(笑)
ぶつけたところは触らなければ大丈夫なのですが、触るとやはり痛い状態です。こちらも早く治るようケアをしていきたいと思います。
ただアクアラインの時より足のダメージが大きい感じなので、今度の日曜日のファンランがキツイかな、と言う感じもして悩みどころです。
給水所で選手同士が接触することは、実業団の選手なんかでもために目にする光景ですし、ましてや市民ランナーの場合は人数も多いですしそのリスクが高いのは想像できる範囲でのできごとでした。ただゴール直前に陸協の審判員に走路妨害をされるというのは、ちょっと想定外でしたね。
つくばマラソンお疲れさまでした。
赤いゾウさんのTシャツ素敵ですね。黄色のTシャツでしたら見つけられなかったと思います。お目にかかれて光栄でした。
28キロの転倒は、27キロまで順調だっただけに非常に悔やまれますね。
そんなアクシデントに見舞われながらも、痛みをこらえ棄権せずにゴールしたなんて尊敬です。
次は東京マラソンですね。
普段の練習では15キロ以上の距離を走ったことはないのですが、マラニックや練習会に参加して東京マラソンまでに20キロを走りたいと思っています。
左膝、早く良くなりますように。
東京でまたお会いしましょう。
フネ さん
ありがとうございます。
短い時間でしたがお会いできてよかったです。次の機会にはもう少しお話できると良いですね。
大会当日に着ていたシャツのモチーフはガネーシャと言う神様で、インドやタイでは「富の神様」として信仰されているんです。バンコク中心部にはこの神様を祭る廟がいくつかあります。妻の故郷にもゆかりのある神様ですので、シャツを作る際のモチーフにしました。(普通の象ではないので、手が4本あるんです)
なかなか一人での練習で20kmとか走るのは難しいので、練習会などに出るのは良い練習になりますよね。私は東京のちょうど一か月前に開催される、守谷ハーフマラソンを長距離練習の代わりに入れています。事前情報ではなかなか楽しめそうな大会ですので、こちらも楽しみにしています。
お疲れ様でした! いろいろなアクシデントがあったようですが、いずれも冷静に対処されていたようで、素晴らしいですね。
そして、課題も見つかったようですので、しっかり対処していけば東京マラソンに十分間に合うのでは、と思います。
しばらくはフルマラソンのダメージが残るかもしれませんが、無理せずにお過ごしください。
ひっきー さん
ありがとうございます。
事前の感覚では準備ができていたつもりですが、やはりもう少し足を作る必要があるようです。ただようやく30kmの壁というところまで来ましたので、これを克服するよう頑張ってきたいと思います。
今回は比較的回復が早いようですが、ちょっと気になる点があるのが気がかりです。そのあたりはまた別途書いてみたいと思います