新たなアイテム
昨年末に中殿筋を傷めたことにより、ランニングフォームの改造中です。ただ私の場合は、常に一人で走っていますので客観的にどんなフォームで走っているのかを知ることができません。そこで今回は、Garmin のランニングダイナミックポッド(以下、RDポッド)を購入しました。
これはGarmin のランニングウォッチと接続し、腰につけて走るとランニングフォームに関する様々な情報を取得してくれるというものです。某ECサイトで注文すると、翌々日には届きましたので早速、装着して走ってみました。
RDポッドでできること
計測項目
RDポッドを使って計測できる内容は以下の通りとなっています。
- 上下動
- 上下動比
- 地面接地時間
- 地面接地時間バランス
- ピッチ
- ストライド
ピッチとストライドに関してはランイングウォッチだけでも計測できますので、実質的に計測内容が増えるのは4つという事にあります。
計測値の目安
Garmin社のデータによると、計測値ごとの目安は以下の通りとなっています。
良い | やや良い | 普通 | やや悪い | 悪い | |
ピッチ (spm) | 183以上 | 174〜183 | 164〜173 | 153〜163 | 153以下 |
上下動 (cm) | 6.4以下 | 6.4〜8.1 | 8.2〜9.7 | 9.8〜11.5 | 11.5以上 |
上下動比 (%) | 6.1以下 | 6.1 〜7.4 | 7.5〜8.6 | 8.7〜10.1 | 10.1以上 |
接地時間 (ms) | 218未満 | 218〜248 | 249〜277 | 278〜308 | 308以上 |
Poor | Avarage | Good | Avarage | Poor | |
左右バランス | 左に52.2%以上 | 左に50.8%〜52.2% | 左に50.7%~右に50,7% | 右に50.8%〜52.2% | 右に52.2%以上 |
自分の走りがどのようなものか、計測値をもとにみていきたいと思います。
実際に計測してみた
RDポッドが届いた翌日、10km走で早速使ってみました。その際の計測内容は以下の通りです。
Dist | Time | HR | Cadence | Stride | GCT | GCT Balance | 上下動 | Temp |
1 km | 5:27 | 133 | 182 | 0.98 | 242 | 49.5% L / 50.5% R | 7.5 | 17.0 ℃ |
2 km | 5:25 | 147 | 185 | 1.01 | 240 | 49.9% L / 50.1% R | 7.3 | 15.0 ℃ |
3 km | 5:21 | 146 | 185 | 1.02 | 243 | 50.0% L / 50.0% R | 7.3 | 13.0 ℃ |
4 km | 5:14 | 148 | 185 | 1.03 | 241 | 50.0% L / 50.0% R | 7.3 | 13.0 ℃ |
5 km | 5:17 | 150 | 185 | 1.04 | 241 | 49.9% L / 50.1% R | 7.3 | 12.0 ℃ |
6 km | 5:09 | 151 | 185 | 1.03 | 240 | 50.1% L / 49.9% R | 7.2 | 12.0 ℃ |
7 km | 4:59 | 153 | 186 | 1.05 | 238 | 49.9% L / 50.1% R | 7.2 | 12.0 ℃ |
8 km | 4:57 | 151 | 185 | 1.10 | 240 | 50.0% L / 50.0% R | 7.4 | 12.0 ℃ |
9 km | 4:55 | 154 | 186 | 1.10 | 236 | 49.6% L / 50.4% R | 7.2 | 12.0 ℃ |
10 km | 4:49 | 157 | 186 | 1.12 | 235 | 49.5% L / 50.5% R | 7.2 | 12.0 ℃ |
10.10 km | 0:29 | 158 | 187 | 1.12 | 235 | 49.6% L / 50.4% R | 7.1 | 12.0 ℃ |
Summary | 0:52:00 | 149 | 185 | 1.05 | 240 | 49.8% L / 50.2% R | 7.3 | 13.0 ℃ |
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各項目ごとに、詳しく見ていくことにします。
上下動
こちらは、文字通り走っている際の、胴体の垂直振動の振れ幅です。ステップごとにセンチメートル単位で表示されます。10km平均での上下動比は、以下の通りとなりました
7.3cm
上表と照らし合わせると「良い」という結果となりました。上下動については、それほど大きくないと思っていましたが、思っていたような結果となりました。ただ、できれば6cm台の上下動に収めていきたいと思います
上下動比
この項目は、垂直振動とストライド幅の比で、パーセンテージで表示されます。数値が低いほど、トレーニングフォームが良好という事です。こちらの結果は以下の通りです。
6.8%
こちらも目安の表との照らし合わせた結果は、「良い」との判定です。
地面接地時間(GCT)
ランニング中に地面に接している各ステップの時間で、ミリ秒単位で測定されます。設置時間に関しては短いほど良いとされています。こちらの結果は以下となりました。
240ms
こちらも目安の表との照合結果は、「良い」です。
地面接地時間バランス(GCT Blance)
地面接地時間の左右のバランスをパーセンテージで表示します。こちらの結果は以下の通りとなりました。
49.8% L / 50.2% R
こちらも目安の表との照合結果は、一番良い結果を示す「良い」です。こちらは少し意外な結果でした。左右でシューズのアウトソールの減り方が違うこともあり、左右バランスがかなり悪いのだろうという想定をしていました。しかし結果としては、左右差はほとんどない問う結果となりました。
ピッチ(ランケイデンス)
こちらは1分あたりの左右を組み合わせた合計歩数です。走る速さはピッチ×歩幅になりますので、重要な指標となります。こちらの結果は以下の通りとなりました。
185ステップ
目安の表によると、「大変良い」に相当するピッチとなっています。一流ランナーでは200を超えるそうですが、素人ランナーとしてはかなり良い数値のようです。
結果のまとめ
今回の結果は、自分にとって意外なものとなり、自分で思っている以上にフォームは悪くないようです。中殿筋を傷めた後に取り組んでいる、フォーム改造の方向性は悪くないようです。
今後もRDポッドの数値を確認しながら、より上下動を少なくし設置時間を短くした走りに進化していければと思います。