本日は予定通り水戸黄門漫遊マラソンに参加してきました。夏場に走りこめなかったことで調整不足感に否めない中ででの参加となりました。
スタート前
会場入り
水戸黄門漫遊マラソンの実施日にJR東日本では2本の特急ときわを臨時運行しています。しかし2本のうち早いほうの、臨時特急を利用しても水戸駅到着は7時37分と、スタートまで1時間半もありません。
やはり会場到着からスタートまでは1時間半は欲しいところです。そこでそれよりも早く水戸に到着する常磐線で水戸に向かうことにしました。
松戸駅で常磐線に乗り換えます。途中で線路立ち入りがあったとかで、少し遅れましたが充分に余裕をもって水戸駅に到着しました。
改札を出るとすでにマラソンムード一色となっています。
水戸駅の北口を出て会場に向かいます。
要所要所にボランティアの案内人がいるので迷うことなく会場に移動することができます。
マラソン大会というとトイレ渋滞が発生しますが、この大会はコース上も含めて「トイレボランティア」というものがあり、ランナー向けにトイレを開放してくれています。私も会場に向かいう途中でトイレをお借りしました。
スタートまで
余裕をもって会場入りできましたので、荷物預け会場となっている三の丸小学校で着替えて入念にストレッチをします。そして8時になったところで荷物を預けて、メイン会場である茨城県三の丸庁舎広場へ移動します。
三の丸広場で屋台をのぞいたり、本部近くにあるスポンサーのブースをのぞいたりしたあと、8時半にはスタート地点に並ぶことになりました。
予想外の展開
この日の水戸市の天気予報は終日曇りとなっていました。しかし私がスタート地点に到着して少しすると雨が降り出します。雨に備得てバッグにはカッパを用意していましたが、荷物を預けた時点で雨は降っていませんでしたし、天気予報の内容もあったのでカッパをカバンに入れたまま荷物を預けていました。
できるだけ身軽に走りたいので当然の判断だったと思いますが、雨が降ってきたのは想定外です。8時40分から開会式が始まりましたが雨脚は少しづつ強くなっていくようです。開会式はゲストの谷口博美さんが、もうネタになっているコケないでとの話をして終わりました
レース内容
コース
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水戸駅近くの南町2丁目をスタートし西に向かいます。大工町交差点で左折し千波湖をかすめて南下、茨城県庁を過ぎたところで左折し少し行ったところで折り返しとなります。来た道を戻り国土交通省前で左折して西に向かいます。
その後は長閑な道が続きます。常磐自動車道を超えて内原駅近くのイオンモール水戸内原の前で折り返し、今度は常磐自動車道、水戸バイパスをくぐって水戸駅近くを目指します。千波湖に戻ってきたら千波湖を一周半ほどした後に、茨城県三の丸庁舎を目指します。しかし42km地点手前にかなり急な上り坂が待っているというアップダウンの多いコースです
スタートから10km
時間通り9時に号砲がなりスタートとなりました。開会式の時は雨が降っていましたが、スタート時にはやんでくれました。しかしその後も雨は何度か降ったりやんだりを繰り返すこととなりました。
参加者数14,000人の大規模な大会ですが、スタート地点の道幅が広いのでそれほど走りにくさは感じません。次々と後続のランナーに抜かれていきますが、自分のペースメイクを心がけます。しかしそれでも6:40/kmのペースになってしまいます。
5kmを過ぎたあたりで、私の前を行く一人の女性ランナーが目に留まります。この女性沿道にいる人に片っ端からハイタッチをしていきます。ひそかに「ハイタッチおばさん」と名付けていましたが、こちらの女性とはその後10km過ぎまで並走することとなりました。
この間のラップはうまくペースを落とすことができないまま、6:30~6:40/kmで推移します。
10~20km
予定ペースよりも早いペースで走っていることに少しづつ焦りを覚えだします。同じようなペースで調子に乗って走り続けた、ちばアクアラインマラソンでは、中間地点を過ぎたところで足が止まり関門時間に追われながらのレースとなりました。その時のことが脳裏をよぎります。
一方で10kmまでは淡々とラップを重ねてきて、「もうこんなに距離を進んでいるんだ」という感じでした。この感覚は今年の東京マラソンの時に感じたのと同じ感覚です。ひょっとしたら調子は良いのかもしれないとも思い始め、様々な思考は脳内を駆け巡ります。
そのころになると、なまはげの仮装をしたランナーが目に入ります。私よりも早いペースで走って抜き去っていった後に、沿道にいる子供と写真を撮ったりしているうちに私が抜き返し、再び抜き返されるという事を繰り返しています。おそらく真面目に走れば相当に早いランナーなのでしょうね
16.6km地点にある給水所で気になる出来事がありました。こちらの給水所では、給水とともに給食として干し梅が用意されていました。しかしこちらのスタッフは、コースの真ん中に出て干し梅を配っているのです。選手に渡したいという熱意はありがたいですが、走路上にむやみに出ることは危険だとおもいます。ただでさえ給水所はそのまま通り過ぎる人、給水や給食を取る人が交錯し危ないポイントです。選手とスタッフがぶつかって思わぬ怪我をする危険があると思います。
この時点でもペースを予定ペースに戻せませんので、足をゆっくり動かすしケイデンスを落とすことを試みます。しかしペースが思った以上に落ちないまま20km地点に到達します。
20~30km
20km地点を過ぎると大きなイオンが見えてきます。そこを折り返せば中間点となります。ここまでオーバーペースで来ていますので、どこまで足が持つのだろうという事が脳裏をよぎります。イオンの前の大観衆の前で折り返し、中間点に到達するとその時点でのタイムは2時間18分ほどでした。ちょっと早過ぎます。
しかし23km地点あたりようやく予定ペースである、7:00/km程度のペースにすることができました。このまま7:00/kmのペースで走り切れれば自己新更新ですが、夏場の走り込み不足を考えるとスタミナが足りるのかに不安があります。
22kmを過ぎたあたりで再び雨が降り出します。それほど強くはないものの、同時に寒さも感じます。このあたりは農地が広がる場所ですので風が吹き抜けるようです。
26kmを過ぎると足の疲労を感じ始めます。できればこの感覚は35kmを過ぎるまでは現れて欲しくない感覚ですが、やはりスタミナ不足を露呈した感じです。その感覚が次第に強くなっていきます。そこで、28km地点の給水所では止まって給水することにしました2分半ほどのタイムロスにはなりましたが、少し足が軽くなったような感じになりました。
そして29.3km地点の給水所でも止まって給水するとともに、用意していた補給食を摂取します。
30km~ゴール
30kmを過ぎたあたりの坂を下っていると、右の太ももの膝に近い部分が攣りそうになります。攣る一歩手前でこらえましたが、走っていて足が攣りそうになるというのは初めての経験です。オーバーペースで推移したこともあり、30km過ぎが心配でしたが的中です。
これ以降は足が思うように動かなくなりました。そのため腕振りはきちんとしているものの、足は走りになっていないという、走るというよりは競歩のような形で進んでいくこととなりました。周囲から見れば歩いているように見えても本人は走っているつもりというおかしな状況です。
32kmを過ぎたあたりでお揃いのピンクのTシャツを着た4人組の女性ランナーが軽やかに抜いていきます。見ると彼女たちが来ているのは「おっさんTシャツ」です。作者のおっさん自身はこの日は「しまだ大井川マラソン」に出ているはずですが、お仲間でこちを走っている方がこちらでファンランを楽しんでいるようです。
本当はお声がけをしようかとも思ったのですが、こちらの状況とは全く違う軽やかな走りにあっという間に置いて行かれました。機会があれば、作者のおっさんともお会いしたいですね。
33km付近からは千波湖沿いを走る事になります。ここでは千波湖を約1周した後に折り返し反対周りに半周することになりますが、意外に千波湖が大きく景色も変化がないので終盤としてはメンタルがやられます。
千波湖を抜け39km地点にはトンネルがあります。こちらのトンネルは辟易とするものでした。よさこいの演奏をスピーカーで大音量で流しているのです。その音はトンネルで反響しさらに大きなものとなっています。大きな音が苦手な私は本当に勘弁してほしいと思いながらトンネルを抜けることとなりました。
42km地点手前には急な上り坂があります。わずか700メールの距離の間に25メートルも高さを登ることになります。このコース設定をした人は相当なドSとしか思えません。しかし何とかこちらの坂をクリアしゴールにたどり着くことになりました。ゴールすると増田明美さんがいたので握手してもらいました。
走行データ
タイム
自己計測によるタイムは、5時間27分24秒でした。これは今年の東京マラソンよりは悪いものの、昨年のつくばマラソンを上回るタイムでした。
ラップ
Distance | Lap Time | Avg HR | Avg Run Cadence |
Avg Stride Length |
Elev Gain | Elev Loss |
---|---|---|---|---|---|---|
1 km | 6:27 | 154 | 171.8 | 0.90 | 3 | 4 |
2 km | 6:11 | 162 | 171.3 | 0.94 | — | 18 |
3 km | 6:25 | 158 | 171.8 | 0.91 | 10 | 9 |
4 km | 6:38 | 152 | 172.7 | 0.87 | 16 | — |
5 km | 6:38 | 153 | 172.4 | 0.87 | — | 2 |
6 km | 6:47 | 149 | 173.6 | 0.85 | 8 | 4 |
7 km | 6:31 | 151 | 173.5 | 0.88 | 3 | 5 |
8 km | 6:30 | 150 | 173.7 | 0.89 | — | 4 |
9 km | 6:34 | 152 | 173.3 | 0.88 | 8 | — |
10 km | 6:37 | 153 | 174.3 | 0.87 | — | 3 |
11 km | 6:29 | 152 | 172.8 | 0.89 | — | 3 |
12 km | 6:32 | 154 | 170.2 | 0.90 | 11 | — |
13 km | 6:23 | 153 | 168.2 | 0.93 | — | 12 |
14 km | 6:27 | 153 | 168.5 | 0.92 | 9 | 10 |
15 km | 6:34 | 152 | 168.4 | 0.90 | 2 | — |
16 km | 6:31 | 151 | 169.2 | 0.91 | 6 | 7 |
17 km | 6:39 | 147 | 170.8 | 0.88 | 5 | 5 |
18 km | 6:49 | 149 | 173.1 | 0.86 | 11 | 14 |
19 km | 6:44 | 150 | 173.4 | 0.85 | 11 | 7 |
21 km | 6:46 | 155 | 173.4 | 0.85 | 3 | 8 |
22 km | 6:44 | 157 | 174.3 | 0.85 | — | 2 |
23 km | 6:51 | 155 | 173.7 | 0.84 | 13 | 12 |
24 km | 6:59 | 157 | 174.7 | 0.82 | — | 2 |
25 km | 6:51 | 160 | 176.5 | 0.83 | 7 | 10 |
26 km | 7:39 | 154 | 158.6 | 0.82 | 7 | — |
27 km | 7:02 | 156 | 169.5 | 0.84 | — | 5 |
28 km | 7:27 | 155 | 153.9 | 0.87 | — | 3 |
29 km | 10:31 | 142 | 113.9 | 0.84 | 1 | — |
30 km | 10:04 | 137 | 111.8 | 0.89 | — | 3 |
31 km | 9:23 | 148 | 118.6 | 0.90 | 14 | 14 |
32 km | 9:27 | 142 | 115.7 | 0.92 | 4 | 2 |
33 km | 8:55 | 152 | 123.3 | 0.91 | 4 | 21 |
34 km | 8:41 | 159 | 141.8 | 0.81 | — | 6 |
35 km | 9:09 | 153 | 136.9 | 0.80 | 2 | 4 |
36 km | 9:37 | 148 | 123.5 | 0.84 | 6 | 2 |
37 km | 10:44 | 141 | 127.3 | 0.73 | 7 | 9 |
38 km | 9:57 | 140 | 137.5 | 0.73 | 14 | 17 |
39 km | 10:00 | 144 | 133.4 | 0.75 | 25 | 4 |
40 km | 10:33 | 139 | 122.2 | 0.78 | — | 19 |
41 km | 9:49 | 142 | 127.2 | 0.80 | — | — |
42 km | 9:45 | 147 | 135.3 | 0.76 | 25 | — |
42.45 km | 3:22 | 155 | 147.3 | 0.91 | 1 | — |
Summary | 5:27:24 | 150 | 152.0 | 0.85 | 248 | 250 |
29kmを境にラップタイムもそのほかの数値も明らかに変わっています。やはりオーバーペースで走っていたツケが回った感じですね。
反省と収穫
前日に7:00/kmのペースを叩き込むとしていたのにできなかったのが、今回の一番の反省要素のように思います。いつも途中でペースを上げることはできても、行き足がついたものを落とすのは苦手です。そのため初めからしっかりとペースを作らないといけませんが、それができませんでした。今年の東京マラソンと同じようなペースだったらもっと良い結果になったかもしれません。
調整の面でも夏場の走り込み不足に加えステップレースとしていた、ロードレース千倉の中止、その後に計画したLSDも相次ぐ台風や熱帯低気圧来襲のおかげで実行できませんでした。そのためスタミナ不足の不安を抱えたままでの参加となりましたが、不安が的中した感じです。
一方で逆の観点から見ると昨年のちばアクアラインマラソンと同じくらいのペースで走ったにも関わらず、アクアラインでは中間点で止まった足が、30km近くまで足が持ったという点では、1年前よりは力がついてきているようにも思います。ただマラソンは42.195kmを走らないといけない競技ですので、まだまだ鍛錬が必要です。
フィニッシュ後
着替え
フィニッシュした後は、完走メダルを貰い記録証を記録証を発行してもらい、三の丸小学校に移動しました。そこで荷物を受け取って着替えを済ませました。本来であれば会場メインブースに戻って、記念タオルを買ったり屋台飯を食べたいとも思ったのですが、三の丸小学校から大会本部のあるメインブースに行くと駅から離れる形になってしまいます。
疲れていて余計に歩きたくなかったので、そのまま駅に向かってしまいましたが、大会本部と荷物預かりの場所を入れ替えれば荷物を受け取って大会本部のあるエリアに移動することになり導線もスムーズになるように感じました。
打ち上げ
ゴールしたのが14時過ぎでしたが、帰りの列車は16時53分発の特急ひたちを予約していました。事前の計画では遅めの列車を取っておいて、ゴールの時間によって列車の時間を繰り上げようと思っていました。
しかし水戸駅に行ってみると、この日の特急ひたちはグリーン車を含め満席状態になっているとの事でした。そこで水戸駅の駅ビル内でもともと予約していた列車の時間まで時間をつぶすことにしました。
入ったのはクラフトビールのお店でした。こちらでアンバーエールとグラタンを頂きました。常盤野ネストのアンバーエールはエール好きにはたまらなく美味しい一品でした。
★無
ま~くさん。足が攣りそうになった中でのフルマラソンお疲れさまでした。膝蓋靱帯炎の痛みもなかったのですね。
<30キロから足が動かない>ホント、ランナーあるあるです。私の場合は、お約束のように27キロでやって来ます。
来月はつくばですね!
先日届いた<参加者名簿>にラン×スマの高樹リサさんの名前がありました。
つくばでサブ4を目指すようです。私たちもPB目指して頑張りましょうね!
フネ さん
ありがとうございます。
足が攣るにしても、ふくらはぎやアキレス腱というのならわかりますが、太ももというのは驚きました。私の場合、寝ていて足が攣ることはたまにあって、そういう時は決まって筋肉に痛みが残るので走っていて筋肉に痛みが出るのは困るので必死に堪えました。
おかげ様で膝蓋靭帯炎も殆ど影響はなくなってきています。白井梨マラソン以降は殆ど膝蓋靭帯炎対策のサポータ無しで走っていますし、この日もサポータ無しで出場しました。道中に、2・3度膝蓋靭帯の違和感を感じたもののゴール後も痛みは起きていません。
そうですね、来月はつくばですね。
私の場合は、フネさんよりもPBが相当遅いので更新するのは容易なはずなのですが、なかなかできません。今回の反省を活かして、ペース維持を心がけて臨みたいと思います