千葉マリンマラソンで関門時間の前に走路を閉鎖してしまい、多数のランナーが制限時間前にマリンスタジアムに戻ってきたにも関わらず、ゴール出来なかった問題について千葉県陸上競技会の調査結果が発表されました。
その内容をによると、担当走路主任が交通規制が解除され車が侵入してくると誤認しランナーに危険が及ぶと判断し競技を中止したとあります。
今年はマリンスタジアムが改装中で使用できなかったため、例年とは異なる走路になっていたこともあり、いつもとは勝手が違っていた面はあるでしょう。しかしそもそも千葉陸協の説明には大きくおかしな点があります。
千葉陸協が図示している「正しい走路」という青い線ですがなぜか二つ存在します。車道をマリンスタジアムの入口まで走る線と、途中から歩道を走る線のふたつが「正しい走路」として示されています。
しかし同じ競技に参加しているのに正しい走路が複数存在するというのが、そもそもおかしいのではないでしょうか。歩道を走る「正しい走路」ではショートカットするような形になっており、ずっと車道を走る「正しい走路」よりも明らかに距離が違います。同じ競技に参加しながら人によって距離が異なるということは大きな問題ですし、そもそもの今回の問題の根源です。もし全員が同じルートを走り、関門の時間まで交通規制が継続されていれば、担当走路主任が「車が入ってくる」と誤認することはなかったはずです。
私自身も途中で歩道を走らされたり再び車道に戻らされたりと困惑しましたが、主催者は関門時間まできちんと交通規制を実施し全ランナーを同じ走路を走らせる必要があると思います。もし制限時間に間に合わないランナーがいれば容赦なく収容車送りとすべきですし、設定した制限時間までの交通規制が難しいのであれば制限時間を見直すべきでしょう。
過去の他の大会の様子を見ているとこういう問題が起きた大会は、翌年は参加者が大幅に減る傾向があるようです。加えて次回の千葉マリンマラソンは今年の12月3日とアナウンスされており、人気の湘南国際マラソンと同日開催となっています。年末の千葉マリンマラソンは大きく参加者が減ることは間違いないでしょう。私自身も鎌ヶ谷ランフェスタと重なる可能性があり、両大会の実施日を睨みながら出場する大会を検討することになりそうです。