収束の気配を見せない新型コロナウィルスですが、先日の京都マラソンでは約2割のランナーが棄権するなど我々ランナーにも影響を及ぼし始めています。そんななか、来月に迫った東京マラソンも市民マラソンとしての開催が取りやめる事が発表されました。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、3月1日開催の東京マラソンについて、主催する東京マラソン財団は17日、一般参加者の出走を取りやめることを決めた。大会は、男子の東京五輪代表選考会を兼ねるマラソンエリートの部と車いすエリートの部で実施する。一般参加者に対しては、来年の大会への出場権を与える方針。
東京マラソンは、国内最大規模の参加者数を誇り、今年は約3万8000人がエントリー。感染の広がりを受けて、すでに出場資格を持つ中国在住者に対しては来年の大会の出場権を与えて参加料を免除することを決定し、参加自粛を呼び掛けていた。さらに希望するランナーにはマスクを配るといった対策を公表してきたが、感染の広がりがさらに深刻化したことで一般参加者の出走を取りやめることにした。
五輪代表選考会としては、残り1枠をかけて日本記録保持者の大迫傑(ナイキ)や、前日本記録保持者の設楽悠太(ホンダ)らが名を連ねている。(産経新聞:2020.2.17 15:26)
開催はエリートランナーのみで、一般ランナーの出走はないとの事ですので、市民マラソンとしての開催ではなくなる事になります。今の情勢を考えれば仕方がない措置とは思います。ただ現在はマラソンシーズン真っただ中ですので、開催予定の大会も多くあります。同様に開催を見送る大会が、他にも出てくるのか気になるところではあります。
そしてもう一つこのニュースで気になったのは、参加予定だったランナーには2021年の出走権が与えられるとの事です。同様の措置は2017年に台風の影響で中止となった横浜マラソンでとられたことがあります。そのため2018年大会は22,000人あまりが優先枠での出場となり、一般枠は6,500人あまりしかありませんでした。
この例を踏まえて考えると、今年に東京マラソンの出走権を持っていなかった私のような人間は来年の東京マラソンに一般枠で出走するのは、ほぼ絶望的といえる状況になったと言えます。